最小二乗法~費用分解~

2005-07-20

最小二乗法とは、売上高と総費用の関係の一次式を回帰直線の方程式として求めて、固定費と変動費率を算出する方法です。
総費用は売上高という要因に依存するはずです。したがって、売上高を独立変数、総費用を従属変数として回帰分析を行うのです。 回帰直線(傾向線)が総費用線となります。この回帰直線のY切片が固定費となり、傾きが変動費率ということになります。
この方式は、他期間のデータを利用するので、算術的分解法に比べて、固定費と変動費率の数値の信頼性は高いと言えます。しかし、費用構造に変化があったにも関わらす、古いデータも入れた場合には、信頼度が落ちますので、どこまでをデータとして利用するかがポイントとなります。また、算術的分解法の場合と同じく、特殊な要因がある期間を除くか、特殊な要因がある期間を選択した場合はその影響を除去するなどの工夫が必要です。
なお、回帰分析は表計算ソフトの「エクセル」を使えば、簡単にできます。