選択と集中~損益分岐点分析の応用例~

2005-07-20

戦略的経営とは、①売上高(売上数量)を伸ばす、②固定費を削る、③変動費率を下げる の3つの選択肢にキチンと優先順位を付けて、対応することです。優先順位の高い戦略を選択して、その戦略にできるだけ資源・エネルギーを集中させるのです。これが戦略的経営です。ただし、その優先順位は、企業により異なりことは勿論、同じ企業でも時期により異なることがあることを忘れてはいけません。
例えば、「固定費を削る」という戦略は、自らの意思でできるという長所があります。その利点から、先ず「固定費を削る」ことから始める企業も多いようです。当初は、効果の高い「固定費を削る」戦略もやがて効果が薄くなります。そうなると、「固定費を削る」戦略の優先順位を下げて、別の戦略の優先順位を上げることが大切です。